2020年は自信をつけていきたい
皆さま、あけましておめでとうございます。
2019年末に開始した当ブログ、2020年も引き続きよろしくお願いいたします。
2020年最初のエントリーは、どのようなスタンスで過ごしていこうかという話です。
自己評価を上げていきたい
2019年を振り返る中で、2点気づいたことがありました。
①社会人2年目として1年間頑張っており、結構できることが広がっていた
②2019年中の各段面ではあまり成長実感はなく、むしろ自己評価は低めだった。
①について、1年目だった自分は満足に周囲とコミュニケーションもとれず、社会人としての振る舞い方もわからず、右往左往陰陰鬱々としていた、というのが実際のところ。
それが2年目になって、基本的なビジネスマンとしての振る舞いができるようになったと感じているし、若手に求められる基本的なタスクはだいぶ処理できるようになってきたように思う。データ分析ができる若手、という方向でスキル伸長・キャリア向上を図りたい。
②について、このエントリで細かく見ていきたい。
現象:自己評価が低いと感じた場面
現職の評価制度は大雑把に言えば、年間パフォーマンスをA、B、C、D、Eの5段階で自己申告し、それを上司が承認することで評価 が決定する仕組み。これまでは基本的にCで申告しており、上司もそのまま承認をした。
しかし、自分とたいして能力の変わらない同期がBで自己申告しB評価を得ているのを見てしまった。
AやBで申告できる人間の何がすごいって、もちろんそれだけのパフォーマンスを出せることもすごいのだけど、パフォーマンスが追い付かなくても過大評価することができることがすごい。
推察:自己評価が低い理由
自分が申告した評価が低い理由として、以下の2点が挙げられると考えた。
①実際にパフォーマンスが低い
②インポスター特性がある
このどちらかというわけではなく、どちらもあると思う。
(①だけであっても自己評価を高く設定することはあり得るし、②だけなら自己申告後に上司が評価を上方修正するだろうから)
①については2020年も頑張りましょうという話なんだが、②の場合にはその心理的特性があることを把握しておく必要があると考えた。だって、無意識に何かしらのバイアスや特性を持っている場合には、それを自覚し取り除けるようにしないと世界を間違った目で見てしまう可能性があるからね。
調査:インポスター特性について
藤江2009『インポスター現象研究の概観』を参照した。
定義:インポスター現象とは
客観的に高い評価を得ている分野について、評価が高いのは運が良かったためで実際には自分には能力がないのだと感じ、同時に能力がないことを他者に見破られてしまうのではないかという不安を感じる経験*1
留意事項:インポスター現象と近い概念
インポスター現象は、成功に伴うネガティヴな結果を懸念する傾向である成功恐怖*2や、失敗を恐れる傾向である失敗恐怖と重なる部分が大きい
→つまり、インポスター現象を疑う場合には成功恐怖や失敗恐怖ではないかを疑えばよい、と言うことか。
インポスター特性の研究におけるトレンド
インポスター現象は自己呈示方略なのではないか、という考えに基づいた研究が見られるようになった。インポスター特性の高い人たちは、匿名の場合に比べて回答内容が実験者に公開される状況では、これから行う課題への期待や課題の重要度、妥当性を低く評価する傾向にあることが示された。(Leavy et al, 2000)
インポスター特性の発現に関する著者の仮説
成功恐怖・失敗恐怖・プライド毀損への恐怖から、人は自己卑下的な自己開示を行う(セルフハンディキャッピング)。ただし、自己呈示には、自己概念を呈示した方向に変容させる効果があることがしられている。(キャリーオーバー効果;Schelenlerm 1994)つまり、自己卑下をしているうちに自分を実力のない人間であると評価するようになり、インポスター現象を発現する。
教訓
セルフハンデキャッピングを極力減らしていかないと、自己評価が下がってしまい挑戦をしなくなりそう。大言壮語を放言していかないと、自分の能力も育てられないだろう。
ただ、周囲の人間に対して、特に自分のパフォーマンスを知っている人間に対して、大言壮語を放つのはなかなか難しいものがあるように思う。そのため、こういった場で放言していきたいと思う。
複数のパーソナリティを運用することで、単一パーソナリティで生じるデメリットを解消することも良いかもしれない。
※自分ができることを見極める、自分ができないかもしれないが挑戦する価値のあることを定義する、というのは大変に重要なことだと思う。